2022年4月の安心かわら版
お金をかけずにすぐできる、おしゃれインテリア術
新年度を迎えると、気分を一新しようと模様替えを考える人も多いのではないでしょうかでも、部屋をおしゃれにしようと家具を買い替えたり、小物を飾ってみたりしても、なかなかしっくりこない・・・といったことはありませんか?
「インテリアが決まらないのは、家具や小物を『なんとなく』置いているからです」
こう話すのは、インテリアコーディネーターの荒井詩万さんです。おしゃれな部屋作りには“ルール”があり、そのルールを知らずに「なんとなく」家具や小物を配置しても、なかなかうまく決まらないのだそうです。そこで今回は荒井さんに、お金をかけずに今すぐできるおしゃれなインテリアの“ルール”をいくつか教えてもらいましょう。
入り口の対角に部屋の“主役”を置く
人は部屋に入ると、無意識に最も遠い場所に視線が向くといわれていますそのため、入り口から最も遠い場所である対角部分に部屋の主役となるものを置くと、印象が大きく変わります大きめの観葉植物、絵・写真・ポスター、置きものや雑貨、ソファとクッション等、注目を集めやすい家具や小物を入り口の対角に置くと、部屋の印象が素敵に変わります。
1か所に視線が集まるように見せ場を作る
部屋のいたる所に小物が飾られていたり、逆に、部屋にものがほとんどなかったりすると、どこを見ていいかわからないために視点が定まらず、居心地悪く感じやすいものですそこで、視線が部屋の1か所に集まるように、小物や観葉植物等を1か所にまとめて「フォーカルポイント(見せ場)」を作ってみましょう部屋の中で見るべきものがはっきりすると、居心地がよくなり、部屋の印象もまとまりやすくなります。
背の高い家具を手前に、背の低い家具を奥に配置する
同じ部屋の広さでも、広く見える場合と狭く見える場合がありますが、これは部屋に奥行を感じるように家具が配置されているかどうかの違いです部屋を広く見せるためには、背の高い家具を手前に、背の低い家具を奥に配置しましょうすると、遠近法によって見た目に奥行きが生まれます部屋の奥の窓に向かって目線が抜けるように家具を配置すると、広く見える効果がさらに高まります。
壁は8割余白を作る
壁があると、絵や写真、ポスター、カレンダー、掛け時計等、ついつい貼ったり飾ったりしたくなるかもしれませんしかし、おしゃれなインテリアに大切なのは、壁の余白です最もバランスのいい壁の余白は8割壁になにかを貼ったり飾ったりするスペースは、壁の2割におさえましょうまずは壁に貼ってあるものや飾ってあるものをすべて取り外し、「これだけは飾りたい」というものを絞り込んで飾り直してみてください。
こうした“ルール”に沿ってインテリアを見直すだけで、なにも買い足さなくても部屋がおしゃれに生まれ変わります部屋をリフレッシュさせて、新年度を気持ちよくスタートしてみましょう。
監修 荒井詩万さん
インテリアコーディネーターCHICINTERIORPLANNING主宰戸建住宅やマンションのインテリアコーディネート・リノベーションを数多く手掛け、住まう人に寄り添う心地よい空間づくりが人気大妻女子大学短期大学部非常勤講師、町田ひろ子アカデミー講師、企業セミナー講師雑誌の監修やスタイリング、NHK「あさイチ」「おはよう日本」「資格☆はばたく」、TV東京「インテリア日和」、日本TV「スッキリ!」「ヒルナンデス!」、関西TV「土曜はナニする!?」等メディア出演多数著書に『今あるもので「あか抜けた」部屋になる』(サンクチュアリ出版)がある。
CHICINTERIORPLANNING https://chic-interior.net/profile
安全運転アドバイス
警察庁の発表によると、令和3年の交通事故による死者数は2,636人で、警察庁が保有する昭和23年以降の統計で最少となりましたそこで今回は、令和3年の交通死亡事故の主な特徴をまとめてみました(資料は、警察庁「令和3年中の交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」による)
交通事故死者の6割近くは65歳以上の高齢者
年齢層別に死者数をみると、65歳以上の高齢者が1,520人で(図1)、全死者数に占める割合は57.7%と6割近くを占めていますまた、65歳以上の高齢者の死者数を状態別にみると、歩行中が722人(47.5%)、自動車乗車中が443人(29.1%)、自転車乗用中が249人(16.4%)、二輪車乗車中が97人(6.3%)で(図2)、歩行中と自転車乗用中を合わせると3分の2近くを占めています歩行中の高齢者や自転車に乗った高齢者を見かけたときは、スピードを落として、その動向に十分注意しましょう。
事故類型別では、車両相互が最も多い
死亡事故を事故類型別にみると、車両相互が965件(37.4%)で最も多く、次いで人対車両が889件(34.4%)、車両単独が686件(26.6%)となっています(図3)事故類型の内容をみると、最も多いのは人対車両の「横断中」612件(23.7%)で全体の4分の1近くを占め、次いで車両単独の「工作物衝突」400件(15.5%)、「出会い頭衝突」の332件(12.9%)となっています「出会い頭衝突」の多くは、信号機のない見通しの悪い交差点で発生していると考えられますそうした交差点において、一時停止の標識や標示のある場所は必ず一時停止による安全確認、そうでない場所では徐行による安全確認を確実に行いましょう。
道路形状別では、交差点内とその付近が死亡事故のほぼ半数を占める
死亡事故件数を道路形状別にみると、交差点内が899件(34.8%)、交差点付近が304件(11.8%)を占め、交差点内と交差点付近を合わせると46.6%と全体のほぼ半数を占めています交差点内について信号機の有無別でみると、信号機無が信号機有よりも多くなっています(図4)。交差点とその付近は、事故が発生しやすい場所です交通状況に十分目を配り、起こり得る危険を予測して、できるかぎり安全な速度と方法で走行しましましょう。
法令違反別では、「歩行者妨害等」が前年より増加している
原付以上の運転者が第1当事者となった死亡事故を法令違反別にみると、「漫然運転」が345件(15.1%)で最も多く、次いで「運転操作不適」282件(12.3%)、「安全不確認」276件(12.1%)となっています前年に比べると、死亡事故件数が減少している違反項目が多い中で、「歩行者妨害等」は前年(192件)よりも増加しています「歩行者妨害等」とは、横断歩道等のある場所や横断歩道のない交差点において、歩行者や自転車の通行を妨げる行為をいいます横断歩行者等があるときは一時停止するなど、歩行者等を保護する運転を徹底しましょう。
昼夜別の死者数では、夜間の歩行中の死者数が4分の1近くを占める
死者数を昼夜別にみると、昼間が1,435人(54.4%)、夜間は1,201人(45.6%)で、昼間ほうが多くなっています昼夜別・状態別でみると、昼間は自動車乗車中が558人(21.2%)で最も多いのに対して、夜間は歩行中が593人(22.5%)で最も多く、全死者数の4分の1近くを占めています(図6)夜間は、速度感が鈍り、速度超過になりがちです昼間より速度を落とし、対向車と行き違うときや他車の直後、交通量の多い市街地の道路を走行するときを除いて、ヘッドライトはできるだけ上向きにして歩行者を早めに発見するよう努めましょう。