2025年10月 安全運転アドバイス
秋半ばになると、紅葉なども始まり観光シーズンを迎えます。観光地には、日常走行する道路とは異なる注意点があります。そこで今回は、観光地の道路を安全に走行するためのポイントについてまとめてみました。
他車に対する注意点

観光地では、その場所の道路を初めて走行するという車も少なくありません。そのため道を間違えて急停止したり、急な進路変更をする車もあります。また、カーナビに気をとられて周囲に対する注意が薄れている場合もあるため、他車の動きによく目を配りましょう。なお、レンタカー(ナンバープレートが「わ」または「れ」で表示されている車)は、道に不案内なことに加えて、車の操作なども不慣れなおそれがありますので、車間距離を長くとるなどして、不測の事態に備えましょう。
道路を歩く観光客に対する注意点

道路を歩く観光客は、スマホで目的地を探しながら歩いていたり、周囲の景色を眺めながら歩いていることが多く、車に対する注意が薄れている場合がありますので、速度を落として慎重に走行しましょう。また、団体客は集団で行動することもあって、道路を横断する場合でも、前を行く人につられて歩き、自分で安全確認をしないことがありますので、特に注意が必要です。
駐車場内での注意点
観光地の駐車場内では、車から降りた歩行者の動きに注意が必要です。特に観光バス付近は歩行者の通行が多いことに加え、観光バスが死角を作るために観光バスの陰から出てくる歩行者の発見が遅れやすくなりますので、一層の注意が必要です。なお、駐車場に「普通車」「大型車」等の駐車区分が設けられている場合は、その区分に従って駐車しましょう。
自転車に対する注意点

観光地を走る自転車の中には、レンタサイクルを利用する観光客も多くいます。道路を歩く観光客と同様に、目的地を探したり、周囲の景色を眺めながら走行していることが多く、中には「ながらスマホ」などの禁止行為をしている場合もあります。前方に自転車が走行しているときは、速度を落とし車間距離をとるとともに、無理に追い越したり追い抜くのは控えるようにしましょう。
狭い道路での注意点
観光地には狭い道路もあります。狭い道路で対向車とすれ違うときは、自車が停止して相手を先に行かせるようにしましょう。狭い上り坂で対向車とすれ違うときは、待避所がある場合は、待避所のある側の車がそこに入って相手に道を譲り、待避所がない場合は、下りの車が停止して上りの車に道を譲りましょう。
ライトアップに対する注意点

観光地の中には、夜間にライトアップが催される場所もあります。道に不案内な観光地の夜間走行は危険が多いので、ライトアップを見に行くときは、車を利用せず歩いていくようにしましょう。特に、夕食で飲酒をしたときは、絶対に車を運転してはいけません。自転車の場合も同様です。なお、翌日車を運転する予定のある人は、夕食時とそれ以降の飲酒はできるだけ控えるようにしましょう。
気象状況に対する注意点

出発前には走行経路や目的地の気象情報を把握する必要がありますが、天候が急変して、事前に収集した気象状況とは異なることがあります。そのため観光地に到着するまでは晴れていても、天候が急変して豪雨になる場合もあります。特に山間部などは天候が急変しやすいと言われているため、こまめに気象状況をチェックし、悪天候が予想されるときは、観光ドライブを中止して引き返すといった決断も必要です。